2020年7月6日月曜日

三小の給食って、どんな感じなの?【No.1 実食編】

こんにちは。
給食試食会実行委員会の安部です。

1年生にとって、初めての学校給食が開始しましたね。
―子供たちがどのような給食を食べているのか
―どうやって給食が作られているのか
など疑問に思っている保護者の方も多いのではないでしょうか。

例年だと1学期に「1年生の保護者向け給食試食会」が行われ、そこで実際に給食を食べてみたり、栄養士の先生からお話を伺ったりすることができます。

しかし、今年度は残念ながら新型コロナウイルスの影響で試食会の開催が見送られてしまっています。

そこで、今回は学校および栄養士の大庭(おおば)先生の全面協力を得て、PTA本部と給食試食会実行委員会がみなさんの代わりに気になるポイントを取材してきました。

もちろん給食代をお支払いして、実食もしています!
とてもボリュームのある取材になってしまったので、3回に分けてお伝えしていきますね。

まずは、実食編からスタートです。

 6/30の給食メニュー 

ハンガリアシチュー、ブルーベリー蒸しパン、牛乳


【ハンガリアシチュー】

豚肉と野菜がたっぷり入ったブラウンシチュー。給食で出されるシチューのなかで、子供たちから一番人気があるそうです。本当のハンガリアシチューは「グラーシュ」といい、スパイスのパプリカを使っています。しかし、給食のシチューではパプリカは使用されていません。国分寺市の学校給食では以前からこのブラウンシチューを「ハンガリアシチュー」と呼んでいますが、なぜハンガリアという名前がついているのかはわからないそうです。ほんの少しだけ使われているカレー粉が隠し味だとか。

【ブルーベリー蒸しパン】

薄力粉と米粉を3:2の割合でミックスし、もっちりとした食感がポイントになっています。旬の国分寺産生ブルーベリーをたっぷり入れて蒸しているので、紫色が美しい色鮮やかな一品です。今回は東戸倉にある「松本園芸」で栽培されたブルーベリーを使用しています。

大庭先生に今日のメニューについてお伺いしたところ

「いつもはもう少し品数があるんですけど、しばらくはこのような感じの給食が続くかもしれません」

とおっしゃっていました。
通常はこのメニューに加え、サラダなどの副菜を提供するそうです。

しかし、現在は新型コロナウイルス感染予防のため、一度に提供するメニュー数を23品までに絞っているとのこと。
コロナの影響は、子供たちの給食の内容にまで及んでいました。
他にも新型コロナの感染予防のために、給食で気を付けていることがいくつかあるそうです。

 
  👌
サラダなどの和える料理は、人の手がかかり感染リスクが高くなるため避ける

👌   パンを除いた、手で食べるメニューの中止(果物やプチトマトなどはNG

👌   机は黒板の方を向いたまま、全員が前を向いて会話せずに食事する

👌   子供の机を拭くダスターの色を変え、食前と食後で使い分ける(以前は使い分けしていない)

👌   食事の前に「手洗いの歌」を流して、子供たちに手洗いを促す

👌   給食当番の子供たちは、通常の割烹着とマスクに加えてゴム手袋も着用必須

👌   一度お皿によそった給食を減らすことは禁止(最初から少なくするのはOK)

 


こんな感じで、全員が前を向いた状態で食べています

なお、現在は子供たちが給食当番として配膳していますが、分散登校が開始したばかりの頃は先生方が配膳を行っていたそうです。

お代わりができなかったこともあり、その頃はいつもより残食が多かったと話していました。

もしかしたらいつもと違う雰囲気に緊張してしまい、子供たちも食事が進まなかったのかもしれませんね。

今では食欲もすっかり元通り!
お代わりがOKになって、食缶が空になることも増えてきたそうです。

◆給食のボリュームは、学年によって違うの?

給食の量は、低学年・中学年・高学年の3パターンに分かれています。
給食費の金額も三段階にわかれているので、それに応じた量になっているようなイメージです。
中学年を「1」としたとき、
低学年が0.9」
高学年が1.1」
くらいにしているとのことでした。量だけでなく、個数が異なる場合もあります。

 

なお、別の日の給食ですが、大庭先生が3つ並べてくださったので見比べてみましょう。
左から低学年、中学年、高学年となっています。


ちなみにパンの大きさも、学年別の比率で変えているそうです。

うーん、パンの場合は0.1の差って写真だとわかりにくいですかね?

でも、低学年と高学年だけで比べてみると、明らかに大きさが違います。
低学年用のパンをわざわざ小さく作る理由は

「全部食べきれた」というモチベーションを大切にする

ためだそうです。
こんな細かいところまで気を配ってくださっていることに驚かされます。
 


 

◆検食(けんしょく)ってなに?

学校給食には検食というものがあるのをご存じですか?

これは学校給食に関して国が定めている「衛生管理基準」に則って行われています。

子供たちが食べる約30分前に、栄養士や給食調理員以外の職員が必ずその日の給食を一足先に食べるそうです。

通常だと学校管理責任者である校長先生が検食しますが、今日は不在だったため副校長先生が代理で検食していました。

           


検食の内容としては、異物混入がないか、異味・異臭はないか、味つけ・見た目・分量などが適切か等の決められた項目をチェックしたり、「ここが良かった」「ここを変えるともっと良いと思う」などのコメントを記入したりします。

 

そして、なぜ検食用のトレーが2つあるのか??

不思議ですよね。副校長先生が腹ペコなので2人分食べているわけではありません。
実は、通常食とアレルギー食の両方を検食する必要があるからです。
ちなみに、緑のトレーが通常メニュー、ピンクのトレーがアレルギー対応メニューとなっています。

国分寺市では多様化するアレルギーに対してより安全な対応をするため、三小に在籍しているアレルギー対象者の子が当てはまる「すべてのアレルゲン」を取り除いたアレルギー専用給食を作っています。例えば今日のメニューの場合だと・・・。

【ハンガリアシチューのブラウンルー】

地粉・バターを除去 → 米粉・油で対応

【ブルーベリー蒸しパン】
薄力粉・バター・牛乳・卵・ブルーベリーを除去 → 米粉・油・豆乳で対応

アレルギーのお子さんには、ピンクのトレーにのった給食を給食調理員さんが配膳室に来た担任や当番児童にアレルギー食があることを伝えます。安全を期すため、

お代わりはできません。ただし、よく食べるお子さんには最初からおかずの盛りを多くするなどの対応をしているそうです。

ちょっと長くなってきましたので、実食編はここまでにしましょう。次回は、もう少し学校給食について踏み込んだ質問をしていきます。

次の更新まで、しばらくお待ちくださいね。