給食試食会実行委員会の安部です。
前回は実際に子供たちが食べている給食について栄養士の大庭先生にお話を伺いました。
今回は、三小の給食についてさらに詳しく伺った内容をお伝えしていきますね。
献立編スタートです。
◆まずは、大庭先生について…
大庭先生は、三小の学校栄養士さんです。
厳密にいうと先生ではないらしいのですが、子供たちからは「大庭先生」と呼ばれています。
給食の献立を考えて給食だよりを作ったり、給食に関する衛生管理をしたり、調理師さんたちに指示を出したりしています。
また、食育を担当し、子供たちにさまざまなことを教えてくださっています。
ちなみに私たちと同じく、子育て中のママです。
今月の献立に記載されているブルーベリーの「ブルちゃん」のイラストは、大庭先生の娘さんが生みの親だとか。
なお、実際に給食室で給食を作ってくださっているのは「協立給食株式会社」の外部スタッフの方になります。
協立給食さんについては、次回詳しくご紹介しますね。
◆毎月の献立はどのようにして決められているの?
月末に、翌月分の献立表が配布されていますが、これらのメニューはどのようにして決められているのでしょうか。
まず、東京都から示されている栄養化基準をもとに作成し、
一週間に「ご飯が3日、パンが1日と麺が1日」を目安として決めているそうです。
また、子供たちからは洋食が人気ですが、できるだけ和食や魚を食べさせるように心がけているとのことでした。
●ライスボールコロッケとペペロンチーノとスープ
●おでんと焼きおにぎり
●ホットケーキとホワイトルウのシチューとサラダ
というセットも、おそらく子供たちにとっての定番メニューではないでしょうか。
そして、「基本の献立」のメニューに、各学校の栄養士が季節の食材やバイキング給食・郷土料理などの食育メニューを適宜加えて一ヶ月のメニューが完成です。
1食あたりの予算は決まっていますが、1ヶ月のトータルで考えることができます。
そのため、実際には日によって多少金額が上下するそうです。
ちょっと贅沢メニューにする日もあれば、節約メニューにする日もある。
そんなやりくりは家庭の食事と同じなんですね。
ちなみに、上記に書いた組み合わせのメニューは我が家の子供たちのイメージです。
ひょっとすると、お子さんによって「これとこれはセットだよね」と感じる別の組み合わせがあるかもしれません。
ぜひ、おうちでお子さんに聞いてみてくださいね。
◆食材はどのようにして購入しているの?
給食で使用する食材は市が「入札」によって買うお店を決めています。
ただし、おもしろいことに食材によって入札の回数が異なっているそうです。
醤油や砂糖、ケチャップ、マヨネーズなどの基礎調味料は市内全校で同じものを使用しており、できるだけ無添加・国産にこだわっています。
調味料は同じものを使い続けるので、入札は年に1回。
各学校が、必要な時に決められた業者に発注する形式です。
肉と野菜は毎月の入札で、国分寺市内のお店から選ぶようにしています。他の学校とまとめて発注することにより、価格を抑えることが可能です。そして、乾物や魚などのその他の食材は、学期に1回の入札で購入する業者の選定をしています。
肉や野菜は、毎月購入するお店が変わっていく可能性があるということに驚きでした。
生鮮食品は特に価格が変動しやすいので、こまめに入札を行うそうです。
給食で使用している生鮮食品は、みなさんが知っている近所の肉屋さんや八百屋さんから届いているのかもしれませんね。
◆今日のメニューのレシピを教えてください
子供たちがおいしい!という給食を、自宅でも再現することができたらうれしいですよね。
給食試食会が開催される際には、必ずその日のレシピを教えていただくことができます。
今回も、ハンガリアシチューとブルーベリー蒸しパンのレシピを教えていただきました。
レシピ詳細は一番下に書いておきます。
ハンガリアシチューを作る際、学校ではブラウンルウから手作りしています。
でも「ちょっと大変そう…」って思っちゃう方もいますよね。
そんな場合は、缶詰などで売っている市販のブラウンルウを代用しても問題ないとのことでした。
市販のブラウンルウには塩分などが含まれているので、少し塩の調節が必要かもしれませんので気を付けてください。
なお、給食の場合は大量に作ることで味が濃厚になりおいしくなるそうです。
そのため、ご自宅で少人数の量を作ると、お子さんによっては少し「学校と違う気がする」となるかもしれません。
その点はご了承ください。
さて、長くなってきたので今回はここでおしまい。
次は、給食室の中に潜入してみたいと思います。
ハンガリアンシチューと蒸しパンのレシピ |